Opisthoteuthis depressa Suruga Japan 34°56′N - 138°43′E 430m 06 Feb. 2016 メンダコ。(幼体) 世界で初めて撮影されたメンダコ幼体の生体。 採取深度:430m 採取日:2016年2月6日 動画にて遊泳動作が確認出来ます。 イシサンゴ目センスガイ科の一種 ヤギ類根の一部切片に付着しています。隣接の球形状 もサンゴ類の一種です。この状態にて採取されました。 乗船調査100回目にして初めて見ました。 採取深度:480m 採取日:2016年9月10日 ヨコエソ科オニハダカ属の一種。(幼体) 採取日:2016年12月18日 採取深度:350m ワニグチツノザメ。(雌個体) 体長:233mm / 47g 採取日:2017年4月24日 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:380m 2個体目の採取。 底引き網にてワニグチツノザメが採取される場合、通常、 他のカラスザメ類と混在状態で船上の網の中です。口は 閉じています。本種と他種の判別点は眼の色です。 チョウチンアンコウ。(幼体) 1個体目の採取。 この個体サイズでの採取は国内では初めてと思います。 採取日:2018年9月20日 採取深度:480m 夜光虫の発光。 早朝、調査海域へ向かう船上より美しく光る夜光虫 が観察出来ました。撮影開始時間は午前3時24分~。 撮影日:2017年5月4日(駿河湾 戸田沖) 駿河湾 御前崎沖(石花海)海域。 岬の先端に御前埼灯台(おまえさきとうだい)が見えま す。明治7年初点灯、近代化産業遺産に指定されていま す。戸田港からこの海域まで約2時間30分かかります。 撮影日:2019年12月1日 深海潜水調査船支援母船「よこすか」 後部格納庫内に有人潜水調査船「しんかい6500」、 深海探査機「うらしま」等が搭載されています。 隣接海域にて調査採集実施となりました。 34°53′N - 138°41′E (駿河湾 戸田沖) 撮影日:2019年2月17日 駿河湾 大瀬崎沖海域での初調査実施。 35°02′N - 138°48′E 実施日:2020年2月8日 戸田漁業協同組合とともに静浦漁業協同組合より の乗船調査(全面)協力により実現しました。 北緯35度以北の駿河湾奥部、深海領域境界付近、 深度200~460mの継続調査が可能となりま した。深海生物学術標本、標本ラベルの採取地表 記は静浦沖「near Shizuura」とします。 生体は沼津港深海水族館にて展示。 良い展示となれば幸いです。是非、お越し下さい。 ※上記、写真2枚は撮影許可を得ています。複写厳禁にて お願いいたします。 「駿河湾 最北部海域静浦沖」 右方向が沼津港、左方向が由比(ゆい)、正面は富士山。 撮影日:2020年2月24日 この写真の富士山、船の傾き構図どこかで見たような。。。↓ 偶然の構図類似ですが、何かとても不可思議。 (冠雪面積も微妙に酷似) 「富嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」 葛飾北斎も写真が撮影された位置から富士山を見た のでしょうか。江尻田子の浦略図とされますが江尻 (清水区)、および田子の浦からの富士山はこのよう には見えません。この構図はかなり伊豆半島寄りで、 しかも沿岸から離れた海域からのものです。江尻、田 子の浦からは手前の愛鷹山塊に富士山は隠れること なく全景を描けるのになぜ北斎はこの位置にこだわっ たのでしょうか。普段見ることの難しいかなり沖からの 富士山を描きたかったのかも知れません。愛鷹山塊 からわずかに出る左端の裾野から北斎がどれほど沖 まで出たかが視差的に証明出来ることも計算されてい たのでしょう。このため写真と見比べれば分かるよう に山頂から左裾野の曲率精度は極めて良く、更に右 端の裾野から左端の裾野を直線で結ぶ傾斜8度は 誤差±1度以内であることが解析出来ます。これを揺 れる船上で写し描くことは神業で、困難を極めたもの と思います。同時代に精密な沿岸測量にて日本地図 を描いた伊能忠敬を意識したのかも知れません。 漁や浜の様子は沿岸海域から、富士山はかなり沖か らの合成手法で描かれています。上写真の位置で浜 から5km(北緯35度04分、東経138度48分) 深度約300mです。手漕ぎの船でこれほど沖まで来 るには相当な覚悟と漁民の協力が必要です。描かれ ている漁は2艘の船で網を曳く底引き網漁ではと思い ます。当時の駿河湾での漁手法を知る上でも極めて 貴重な民俗学的資料です。北斎が富嶽三十六景を描い た為一への画号変更が文政3年(1820年)ですか ら写真が撮影された2020年はちょうど200年目 の年となります。北斎が推したのかも知れません。 山頂に雪のある季節、天候は不安定で沖まで出られる 凪の日はごくわずかです。初版、富嶽三十六景の36 番図、北斎は根気強く浜で晴天を待ったのでしょう。 記載日:2020年2月29日 「凪のふゆつき」 200回目の乗船調査。(駿河湾 土肥沖) 実施日:2020年12月27日 御前崎の先端部、蜃気楼現象での浮き上がりが戸田 沖より確認出来ました。(午前6時18分撮影) 静岡市の午前6時の気温は8.1℃、海面水温は 22.2℃、あわしまマリンパーク観測点(沼津市) でした。 撮影日:2022年10月26日 松崎沖から望む神津島。 松崎沖からは南東に約60km。伊豆諸島の一つで 東京都神津島村。 (都心からの交通) 大型客船:竹芝埠頭から9時間55分 飛行機:調布飛行場から45分 撮影日:2023年10月30日 乗船調査実施しました。(駿河湾 松崎沖) 実施日:2024年3月24日 |
深海生物学術標本製品は、田崎義勝によ る個人作品となります。個人の研究用と して制作しているもので採集生物数もわ ずかなため個別のご注文、制作はお受け 出来ません。 深海生物学術標本(SSサイズ)につき ましては鳥羽水族館オンラインショップ にて深海生物標本として販売いたしてい ます。是非、ご覧下さい。 ↓ 深海生物学術標本製品 / SSサイズ カタホウネンエソ個体標本 (付属スタンド付き) 地球深部探査船「ちきゅう」(海上試験中) 隣接海域にて調査採集実施となりました。 34°55′ N - 138°42′ E 駿河トラフのほぼ中央地点。手前がフィリピン海プレート側、 探査船はユーラシアプレート側に位置します。 撮影日:2016年1月23日 キヌアミカイメンの一種。(不明種) 2012年、ニュージーランド沖、深度950mよ り採取された新種と酷似します。国内の既知種と比 較すると極めて繊細で軟質、紙のように曲げること が出来ます。国内では学会未報告と思われます。こ の骨格成分は二酸化ケイ素(高純度ガラス繊維)、 現在の科学技術でも低温下で同様物質を精製するこ とは不可能です。1例目の採取となります。 34°55′ N - 138°42′ E 採取深度:450m 採取日:2016年1月23日 四角形格子構造。(拡大写真) 極めて繊細で強度は見込めない構造のように見えま すが、三次元的に筒状を組み合わせた形態を形成す るため全体としては十分な強度を得ているものと思 います。極細く、ラインを縦横方向で一定にするこ とにより建築速度を優先したのかも知れません。 キヌアミカイメン / Farrea occa 日本付近の深海領域にて採取記録がある既知種。 硬質のため曲げることは不可能です。 34°58′ N - 138°44′ E 採取深度:350m 採取日:2016年4月27日 自然界のハニカム構造。(拡大写真) 正六角形とはなりませんが、このゆらぎが曲面成長 には不可欠なのかも知れません。幾何学的法則性が あるように思います。六角形の充填構造体に一定割 合で五角形と接する七角形の組み合わせを配置する 構造は一見、手抜きのように見えますが建築速度、 材料軽減、強度から最も安定したハニカム的構造体 なのかも知れません。計算上、正五角形、正六角形、 正七角形の組み合わせは、充填構造とはなりません から中心円の変形により各角度が配分されています。 記載日:2016年7月27日 新種のキヌアミカイメン発見!。。。ではありません。 トヨタ車(ライトエース ノア)フロント部分に採用 されているハニカム構造体。極めて形状が酷似して います。注目頂きたいのは円形の大きさと構成する 材料比率。構造厚もほぼ同様比。材料コストと強度 を極限まで追求するとこのようになるのでしょうか。 コンビニ駐車場で止まっている車のフロントをまじ まじと観察、撮影は完全に不審者です。 ハオリムシ類でしょうか。中央の突起部は蓋の役割 をします。採取直後に殻から抜き出し撮影。 採取日:2015年3月22日 採取深度:480m 採取日:2015年11月5日 中央の突起部先端が透明球状となる種。 採取深度:460m 採取日:2017年5月9日 中央に黒色の球状突起部が確認出来ます。 球状は硬質です。棲管がツノガイ類と極めて 酷似しています。このツノガイ形状、殻口が 壺状。しかも均等につぼまります。ツノガイ 類ではあまり見ない形状にも思います。 採取深度:320m 採取日:2016年10月4日 セトモノツノガイの軟体部。 上記の種とツノガイ類は軟体部形状に明らかな 違いが見られます。 中央に突起部は確認出来ません。棲管表面は 滑らかで光沢があります。 採取深度:320m 採取日:2016年10月4日 ハオリムシ? ~ その1 ~ 採取直後に殻から抜き出し撮影。 同時に2個体の採集でしたが強風、高波のため収納 容器が船上、船外に散乱、1個体は不明となりまし た。 採取深度:380m 採取日:2016年10月10日 ハオリムシ? ~ その2 ~ 棲管と軟体部が一体となっている種。棲管には堆積物 (砂れき等)を付着させています。 採取日:2016年2月18日 研究機関より、「国立科学博物館に詳細不明として 保管されている個体標本と同種ではないか。」との 見解を頂きました。2017年6月27日 中央突起部先端が透明球状となる種。 体色が黄色で採取時にわずかな動作を確認しました。 先端球状は本体部と糸状でつながります。 採取深度:460m 採取日:2017年10月9日 中央突起部先端が棒状に肥大する種。 上記に棲管が酷似した種を掲載していますが、この 種の棲管の方が太く、列状の突起が顕著となります。 採取深度:460m 採取日:2017年10月9日 上記、2017年10月9日に採取した種と棲管は酷 似したものでした。中央突起部先端の形状に違いが見 られ別種と考えます。 採取深度:460m 採取日:2017年11月7日 中央突起部先端が硬質球状に肥大する種。 棲管が3本ありますが中央の1本より採取。両側2本 は空殻でした。 採取深度:460m 採取日:2017年11月7日 ハオリムシ類?のものと思われる棲管(1)。(空殻) サツマハオリムシとは別種と思います。軟体部を含む 生体での採取が期待されるものです。 「スルガハオリムシ」(仮称) 採取深度:460m 採取日:2018年4月17日 ハオリムシ類?のものと思われる棲管(2)。(空殻) サツマハオリムシ、または近縁種のものと思います。 駿河湾(伊豆半島西岸海域)に生息することを示唆 するものです。 採取深度:380m 採取日:2019年5月5日 ※上記のハオリムシ類?として掲載しました生物種に つきましては分類上の慎重な検討が必要と考えます。 形態的にはカンザシゴカイ科にも近似種が存在します。 - 海底熱水噴出孔に生息する生物類について - 「既存生物集合説」(仮称) 海底熱水噴出孔の寿命は100年程度とされているよう です。熱水域固有種は存在するのでしょうか。様々な仮 説がありますが、熱水域は特定生物の生存に適してい る場所ではありますが、生命を維持するために不可欠 なものではないと考えます。熱水域に出現する生物種 が熱水のない周辺海域に生息していてもその生息密度 が希薄なため発見出来ないのでしょう。鯨骨生物群集も 同様と考えます。どこから生物が来るのかの論争は観察 精度の問題のように思います。広大な海底で熱水噴出 孔のような場所は極めて少なく、特殊な環境のように見 えます。しかし、それは観察者である人類の感覚的な時 間スケールが短いことによる主観と思います。生命が誕 生して、これまでに熱水噴出孔は無数に存在し海底生物 類は進化の過程で幾度となく熱水状態に直面しています。 生物類としては極限環境との認識はなく、”待っていまし た”の認識でしょう。自然選択においてはそのような環境 も含め生存に有利となる変異を遂げた種が世代を受け 継ぐこととなります。通常は熱水のない状態で生活して いるが、熱水出現時には生活形態を変異させるよう遺 伝子レベルでプログラミングされているのでしょう。 生物圏内において極限環境か極限環境ではないのか、 どこに線を引くかは専門家にお任せいたします。 陸生植物の観察では、火災感受性植物種が知られま す。オーストラリア原産の植物、バンクシアやバンクス マツは山火事が種子発芽を誘発することは興味深い ことです。 ”熱水が止まった!” 「はい、解散~」 生物は極めて柔軟に対応すると思います。 記載日:2016年6月6日 「底生生物プレート移動説」(仮称) 上記、ハオリムシと思われる生物類の採集はすべて 伊豆半島沖のフィリピン海プレート上となります。駿河 湾西側(ユーラシアプレート上)とのこのような生物相 の比較をすると違いがあるように思います。以前に石 花海(せのうみ)海域にて調査実施しましたが、このよ うな生物類の採集はなかったように思います。この点 は正確な比較が必要と思います。フィリピン海プレート は年に約4cm北西方向へ移動しています。これら底 生生物類の中にはプレートに乗って南方より来たもの がかなり含まれるのではと思います。また、年4cmの 移動は微細な生物スケールとしては生活環境の変化 が激しく、生物進化速度、多様性が必然的に要求され るものと思います。 現在、生物地理学では陸地について境界線を論じて いますが、駿河湾には2つのプレートを境界とした海 底の生物分布境界線が存在すると思います。 記載日:2017年11月11日 環形動物門の一種。 このビニールチューブのような棲管はヤギ類の茎内部組 織の一部と酷似します。この生物種は朽ちたヤギ類の一 部を棲管として利用しているようです。 ヤギ類の根から露出したビニールチューブ状組織。 (チューブとは関連ありませんが枝にはクモヒトデが付着) この棲管、針先端部2箇所の位置に隔壁があり気密性 の高い構造となっています。このため中の液体が漏れ ずに保たれています。この生物は外出時はどうするの か、捕食に不便はないのか、呼吸は、排泄は。。。等 々余計な心配をいたしてしまいます。どのような生活 史を持つのでしょうか。 (拡大写真) 採取深度:380m 採取日:2016年9月15日 フサゴカイ科の一種。(沈木内に生息) 口触手を沈木表面より伸ばしています。(写真上) 採取深度:430m 採取日:2016年9月29日 採取日:2015年11月16日 ソコダラ科の一種。(不明種) イトダラに酷似する2個体、同一種と思われます。 臀鰭中間基部に黒斑、腹鰭条数13軟条あります。 イトダラを含む近似種5種の腹鰭条数は8~12軟 条。 採取日:2016年2月25日 カタホウネンエソ。 同定書の規定では上下個体ともカタホウネンエソとなり ますが、何かが違うような気がしてなりません。駿河湾 には体型比較としてこの2タイプが存在します。但し、 採集個体比率は上個体の方が圧倒的に少ないです。これ が絶対的個体数の違いによるものか、棲み分けが同種内 にて起きていることによるものかは不明です。 採取深度:460m 採取日:2016年4月24日 カタホウネンエソ。(幼魚) トガリムネエソ。(幼魚) 採取深度:420m 採取日:2017年12月7日 ギンハダカ(上) リュウグウハダカ(下) 同定書の規定では頭部の大きさ(体長比率でギンハダカ 4倍、リュウグウハダカ5倍)、第1鰓弓の鰓耙数、ギ ンハダカ16本、リュウグウハダカ18本にて区別され ます。 採取深度:450m 採取日:2016年3月13日 フウリュウウオ(左) ワヌケフウリュウウオ(右) 同定書の規定では前鰓蓋骨には顕著な前向棘があるか により区別されます。2種混在して生息します。 採取深度:380m 採取日:2017年1月18日 サギフエ(上) ダイコクサギフエ(下) 同定書の規定では第1背鰭の第2棘先端が第2背鰭 基底後端を越えるかにより区別されます。第1棘は極 微細です。駿河湾では混在して生息します。この2種 を見るたびに種の分岐とは何かと考えます。2種を分 岐させた要因はどのようなものだったのでしょうか。種 の中で本能行動を決定付ける遺伝子に変異を持つ個 体が生じ遺伝的に受け継がれた場合、本能行動の異 なるグループが存在することとなります。行動の違いか ら混在生息環境においても形態的差異が生じるように 思います。自然環境に適応したグループが自然選択 され種の起源となるのではないでしょうか。結果的に は自然側に選択されたように見えますが本能行動を変 異させることにより生物側が自然(環境)選択している ように思います。”一寸の虫にも五分の魂”生物は自 然選択を待つだけではなく積極的に自然を選択して いるのでしょうか。自然逆選択。暗黒を好む本能行 動を持つグループとなれば暗黒へ移行し形態変異は 後に生じて来るのでしょう。京都大学の暗黒バエのよ うに。何の準備もなく突然の暗黒という自然環境変化 に絶滅、自然淘汰されないのは不思議でとても興味 深いことに思います。行動の違いを伴う2タイプ形態 暗黒バエの出現を期待します。ヒトの分岐点とチン パンジー、ピグミーチンパンジーの分岐点の時間差 は254万年とされていますから暗黒バエをチンパン ジー、ピグミーチンパンジー分岐前の平均個体数飼 育すれば確率的に5079年に1回、種の分岐が起き ることとなります。ヒトとハエ、比較はバックグラウ ンドの評価によります。 ヒトがサルから分岐したのもこのようなことのように思 います。 ”もうおサルさんとはお付き合い出来ません!” 。。。(形態的差異はないが生理的に無理) 現生ヒト属が1種なのは知性が本能を卓越したため でしょうか。 ※進化論を否定するものではありません。 「本能行動進化説」(仮称) 記載日:2016年4月28日 第1棘形状。 採取深度:460m 採取日:2016年4月24日 サギフエ。(頭部変形個体) 先天的な要因によるものと思います。これまでにこの ような個体の採取はありません。体長から成体とみら れ生殖能力があればこの形質に影響する遺伝情報が世 代を越えることとなります。 採取深度:420m 採取日:2016年10月16日 表側 裏側 頭部拡大(裏側) ザラガレイ。(眼裏側個体) 先天的な要因によるものと思います。これまでにこの ような個体の採取はありません。眼が裏側に位置する 個体で表側の頭部は色素がありません。底生にて捕食 物を見つけるのに不自由はなかったのでしょうか。成 体とみられます。他個体と比較して淘汰圧の影響を受 ける確率は極めて高いと思われます。 採取深度:460m 採取日:2019年4月20日 環形動物門の一種。 ゴカイ類近似種と思われます。頭部は退化的で眼、 触角等は確認出来ません。出現初期の形態を持つ 原始的な種でしょうか。この分類群には膨大な未 記載種が存在するとされています。 採取深度:380m 採取日:2015年12月6日 環形動物門の一種。 頭部に1本の角状を持つ種。精査しましたが頭部に 眼、触角等は確認出来ません。採取直後には前進運 動を確認しています。疣足(いぼあし)と言われる 歩行器官が側面に整然と並びます。頭部付近では繊 毛のように繊細ですが後部へ行くにしたがい太く本 数も少なくなります。 採取深度:320m 採取日:2016年11月13日 環形動物門の一種。 沈木付着にて採取された極微細な種。 採取深度:430m 採取日:2016年12月7日 ギンエビス(左) 二重突起列ギンエビス個体(右) 左個体は通常採取されるギンエビス、右個体は1個体 目の採取となります。変異個体でしょうか。それとも未 知種でしょうか。(イガギンエビス、アラレギンエビスで はありません。)駿河湾には突起列形態よりギンエビス、 フクレギンエビス、ヒラセギンエビスが生息するとされて います。形態的区別は突起列の発達状態によります。 二重突起列ギンエビスが変異個体であれば個体差が 種の形態的区別を超える可能性を示唆するものと考え ます。逆説的にはフクレギンエビス、ヒラセギンエビス は種として存在するものなのでしょうか。個体差の連続 体延長上に変異個体が存在するのでしょう。しかし、変 異個体としての認識は観察者の主観であり、線引きは 困難となります。種の分岐点を点として認識するには時 間を積分的(マクロ)にとらえた場合で統計的なゆらぎ のある集合体のように見えます。微分的な概念は無意 味と思います。形態個体差があるように本能行動が同 種内の個体すべて均一は不自然であり、すべての個 体ごとに本能個体差があるのでしょう。種の中で形態 的差異はないのに本能行動の異なる個体群が観察さ れにくいのは自然選択が短時間によるためと思います。 形態変異が短時間に生じ種の分岐となるか、(暗黒バ エは60年で変異。)または自然淘汰されてしまうか。 観察者は形態の違いが生じて初めて種の存在を認識し ます。結果論的に種の分岐は存在しますが形態変異の 前にそれを誘発する法則性が隠れているように思いま す。本能個体差、あるいは生理機能個体差など多重的 に存在していても観察者がそれを認識することは困難 と思います。昆虫類となりますがハチ、アリ(社会性昆 虫)集団の観察は良いと思います。個体ごとはもとより、 生殖虫が限定されているため集団ごとに差異が生じて いると思います。 自然は数列のように矛盾なく存在します。生物学では この概念は整合性が悪いように思われる方もいられる ようですが、それは実験、観察による証明が難しいこと に起因するのでしょう。隠れた変数が1つでもあれば整 合性を欠くこととなります。自然科学において再現性は 絶対条件であり、どのような心情があろうともこの逸脱 は許されるものではありません。 自然はどうあるべきか。そのすべては観察者の精度に よります。自然の振る舞いのすべては科学的手法によ り理解可能です。 ”神はサイコロを振らない”と偉大な物理学者が言われ たように凛として自然は存在するのでしょう。 (追記) 未記載種であれば”フタエギンエビス”(仮称)としたい。 採取深度:420m 採取日:2016年4月16日 専門機関より、「突起列以外はギンエビスの特徴の ため 変異型の可能性がある。種はギンエビスで良 いのではないでしょうか。但し詳細は実物を見なけ れば分からない。」との写真判定での見解を頂きま した。 もう1つ採取しました。”フタエギンエビス” 採取深度:430m 採取日:2016年5月15日 石花海海域にて採取された個体。 ギンエビス類は通常、複数個まとまって採集されます が、この日はこの1個体のみの採取でした。これは二 重突起列ギンエビスの棲み分けを示唆するものです。 採取深度:360m 採取日:2019年11月6日 ヒラセギンエビス。 これまでの調査にて殻頂まで突起列がある個体採取は この1個体のみ。 採取深度:460m 採取日:2016年4月24日 ギンエビス?、フクレギンエビス? ギンエビスに見られる突起列が成長途中で消失して います。ギンエビスとして成長して来たが、ある日 を境にフクレギンエビスへ変化したかのようです。 突起列の状態は遺伝的形質に加え環境や生理機能に 左右されるのではないでしょうか。 採取深度:420m 採取日:2016年10月16日 炭化した小枝とドングリ。(ブナ科マテバシイ) 本州南部沿岸地に自生するマテバシイと思います。 深海領域では生物分解速度が遅いため炭化状態にて 長期にわたり存在します。このまま堆積物中に埋没 し条件を満たせば石化すると思います。 採取深度:420m 採取日:2016年4月16日 石炭化した樹木片(1) 完全に石炭状態です。軟質な石炭ですが、ごく一部は 硬質で白色の珪化木状態となっています。数年分の年 輪が確認出来ます。表面に極微細なカサガイ類が付着 していることから海底上にあったことが推測出来ます。 この状態となるには数百万~数千万年程度の時間経 過が必要と思われます。駿河湾、および周辺地域では これまでに石炭産出の記録はないようで、どのような 生成過程を経たものか興味深いものです。伊豆半島の 形成時期、定説は60万年前程度とされています。こ の石炭は伊豆半島とは関連のない生成過程を経たもの と思います。 「深海領域産出 第1号陸生生物化石」。。。世界初 および、 「フィリピン海プレート産出 第1号陸生生物化石」 ”伊豆の石炭”。。。 この発見は地質学的に極めて意味のあることです。 重量:48g 採取地点:34°55′N - 138°43′E 採取深度:350m 採取日:2016年12月18日 石炭化した樹木片(2) 重量:3g 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:460m 採取日:2017年5月9日 石炭化した樹木片(3) 重量:8g 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:430m 採取日:2017年9月9日 石炭化した樹木片(4) 重量:168g 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:430m 採取日:2017年9月9日 石炭化した樹木片(5) 重量:3g 採取地点:34°54′N - 138°43′E 採取深度:380m 採取日:2017年9月10日 石炭化した樹木片(6) 上記(1)~(4)の石炭は年輪があり軟質(低密度)、 (5)、(6)は石のように硬質(高密度)で表面に光沢 があります。年輪は確認出来ません。かなり古い年代 のものと思います。産出する石炭はこの2タイプです。 樹木としての形状が明瞭で年輪が確認出来る(1)~ (4)軟質タイプのような石炭は他の地域での産出は 少ないように思います。いずれの石炭も角部分は鋭角 に切断されています。地中において極めて高圧のひずみ (せん断応力)が加わったものと考えます。 重量:23g 採取地点:34°54′N - 138°43′E 採取深度:380m 採取日:2017年9月10日 石炭化した樹木片(7) 軟質タイプの石炭です。この石炭は角部分が丸みを帯び ています。このような丸み形状石炭は初めての採取です。 これは陸上で堆積、石炭化した後に一時期、河川、海岸 に存在し流水による侵食を受けたことによると考えます。 このことから駿河湾深海底より産出される石炭は海底の 沈木が石炭化したのではなく、陸部にて石炭となった後 に海底へ堆積したものであると推測されます。 重量:3g 採取地点:34°55′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年2月27日 石炭化した樹木片(8) 樹木の形状が保存されている石炭です。横割り方向 に鋭く切断されています。この石炭は年輪が確認出 来ません。 採取地点:34°52′N - 138°42′E 採取深度:480m 採取日:2018年3月13日 (表) (裏) (上部) 石炭化した樹木片(9) 縦割りで樹木形態が大変良く保存されています。樹 皮、および内部組織が明瞭に確認出来ます。内部 中心に1本太い維管束のような組織体があります。 年輪はなく、かわりに放射状の成長痕が確認出来ま す。 採取地点:34°56′N - 138°42′E 採取深度:380m 採取日:2018年9月12日 石炭化した樹木片(10) 横割り方向に切断されたものです。右の中心部方向 から放射状に伸びる成長痕(組織体)が明瞭に確認 出来ます。年輪はありません。硬質な石炭で、かな り古い年代のものと考えます。。。恐竜時代 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年9月16日 石炭化した樹木片(11) 表面に樹皮はなく、微細な孔が多数あいています。 孔は内部の維管束に通じています。年輪はありま せん。普段見る樹木の構造とはかなり違います。 この構造は高温多湿で湿地のような環境に適応し たものと思います。 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年10月3日 石炭化した樹木片(12) 硬質な石炭です。横割り断面は網状で年輪はあり ません。右端が表皮側となりわずかに樹皮が保存 されています。但し、網状については生育時のも のではなく石炭となる変性過程で形成された可能 性もあると考えます。 採取地点:34°53′N - 138°41′E 採取深度:460m 採取日:2019年5月9日 石炭化した樹木片(13) 縦割りで中心部は組織が希薄です。表皮、枝の痕跡 および年輪もありません。どのような成長過程を経た のでしょうか。このような構造の木本植物類は現存す るでしょうか。木本のような草本でしょうか。不思議 です。 採取地点:34°53′N - 138°41′E 採取深度:420m 採取日:2020年10月31日 石炭化した樹木片(14) 横割りで年輪が明瞭に確認出来ます。この年輪幅は 約1cmで樹木としてはかなり成長速度が速いもので す。しかし、年輪と年輪の境界部は線状でこの期間は 成長が止まっていることが分かります。暖候期と寒候 期による年輪と比較すると成長差が極端であり雨期と 乾期による年輪ではないかと思います。 採取地点:34°56′N - 138°43′E 採取深度:360m 採取日:2020年12月22日 石炭化した樹木片(15) 伊豆半島南端に近い松崎沖にて採集された石炭 です。高密度で無煙炭に分類される石炭です。無 煙炭は古生代から中生代の植物由来とされます。 採集地点が松崎沖でもあり伊豆半島とは関連の ない生成過程を経たものと思います。この石炭と なった植物類はどこに生育したのでしょうか。 採取地点:34°44′N - 138°40′E 採取深度:460m 採取日:2019年1月14日 石炭化した樹木片(16) 御前崎沖(石花海海域)にて採集された石炭です。 上記(15)とほぼ同様のものです。ユーラシアプ レート先端部の付加体堆積物に石炭が含まれること が明らかとなりました。この石炭となった植物類は どこに生育したのでしょうか。 採取地点:34°38′N - 138°22′E 採取深度:360m 採取日:2019年11月6日 石化した樹木片(1) 完全に石化した樹木片です。樹皮はなく年輪も 不明瞭です。幹は扁平で深く切れ込み中心から 外側へ成長痕が確認出来ます。。。何属?? 世界的にも深海領域から採取された初めての石 化した樹木と思います。採取地点は松崎沖のフ ィリピン海プレート上となります。この採取物 はこの付近の地下に下記で示すようなピッチン グ、または押し側が上部へずれる逆断層が存在 することを示唆するものです。 採取地点:34°46′N - 138°42′E 採取深度:380m 採取日:2022年11月9日 石化した樹木片(2) 船上へ揚げる際に2個に分裂したものです。中心 部は空洞で年輪と思われる成長痕が扇状に外側へ 広がります。上記の樹木片同様、海洋生物による 食痕等はありません。また、上写真の左端に泥質 堆積物が石化して表面に付着していますが鋭角な 切断面表面にも同様に付着しています。これらの ことはこの樹木片が石化した後、海底に露出した ことを示唆するものです。(伊豆の山からの流木 が沈んで石になったものではない。) 採取地点:34°44′N - 138°40′E 採取深度:380m 採取日:2023年12月10日 (表) (裏) 石化種子(1) ソテツの実(果皮付き) 硬質で完全に石です。 「スルガナッツNo.1」(仮称) 重量:4g 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:460m 採取日:2017年5月9日 日本列島形成以前、イザナギプレートまたは、 フィリピン海プレート側に陸地が存在したこと を示唆するもの。これが実際であれば日本列島 形成はユーラシアプレートからの分離体のみで なく、南方よりのかなり古い時代に形成された 陸地由来付加地塊が存在したものと考えます。 「イザナギ地塊」(仮称) また、このような化石が生成された経緯を考え ると孤島や火山島ではなく、長期的に堆積可能 なある程度大きな安定大地が存在したのでは とも思います。化石採集地点がフィリピン海プ レート側であることは、パンゲア大陸由来でない と考えられ、他の大陸が存在した可能性を排除 出来ないものと思います。未知の大陸でしょうか。 上記が実際であれば、このソテツの実の化石は パンゲア大陸以外から産出した世界で初めての 陸生生物化石となります。実の大きさは現生種と 比較するとやや小さいもので小型の近似種のよ うにも思います。 現在、定説として古世界地図は1大陸で描かれて います。それとは別に小型のソテツ種が茂る東方 洋上に存在する未知の大地(新大陸)。 。。。上陸、第一歩を記す。 新大陸、東回りで発見!!(日本の旗立てました) 裸子植物であるソテツ種が茂ることは、その実を 捕食する草食動物類が生息することを意味します。 。。。いました。やや小型ですが草食恐竜。 しかも固有種、新種です。。。 地図に描かれることのない遠いユートピアなのかも 知れません。 「イザナギ大陸」(仮称) ※一部個人的なイメージを含みます。 しかし、駿河湾東部海底にそのような古い年代 の地質は存在しません。更に泥質海底表面に 石炭は露出しています。岩石採集はほとんどあ りません。なぜでしょうか。 これは石炭の比重が小さいことによるものと推測 します。プレートの沈み込みにより比重の大きい 岩石である地塊は地球内部へ消滅します。石炭 は岩石、および泥質成分と比べ比重が小さいた めプレート境界付近に滞留、地震の揺れにより 泥質海底表面へ浮き上がり露出することによる と結論します。 上記にて滞留と表現した箇所について、プレート 境界付近では上部堆積物が均一にユーラシア プレートへ沈み込めず、ロール状の横軸回転運 動をしていると考えます。湾の奥ほどプレート境界 上の海底地形が鋭角ではなくなることからも堆積 物滞留を理解することが出来ます。また、伊豆半 島が沈み込むことが出来ないことも滞留となるか と思います。このためかなり古い年代の化石も含 め様々な化石が混在して採集されるのではない でしょうか。化石に母岩が付随していないこと、お よび古い化石(石炭)ほど小さく砕けていることは、 このことによるものと思います。 上部堆積物にてこのような現象が実際であれば フィリピン海プレート内部についても単に沈み込 むのでなく、ユーラシアプレートとの接地面付近 では摩擦力によるピッチング(回転)をしているよ うに思います。接地面の摩擦係数、岩盤硬度の 違いからこのような箇所が複数存在するように 思います。その箇所が短時間に破壊となれば地 震動が生じることとなります。2011年8月1日、 静岡市で震度5弱を観測したフィリピン海プレート 内を震源とする駿河湾南部の地震はこのような メカニズムの可能性もあるのではと個人的な見 解として記述します。これ以降の論理展開につき ましては、地域防災上の観点から記述は控えた いと思います。 「ピッチング型地震」(仮称) 記載日:2017年9月12日 ソテツの実とすれば、大海の深海底からこの一 粒を探し出すことは極めて困難で不思議と思 います。乗船調査131回目のこと。私が以降、 生涯努力しても再度の採取は皆無と考えます。 ”奇跡の一粒”。。。そのように思います。 ※現在、厳重に保管しています。研究機関より 精査要望がなされた場合は、全面的な協力とし 速やかに直接お持ちいたします。損傷ない範囲 での精査、および立ち合いとします。輸送業者 利用、貸出しはいたしません。機関名は公開す る場合があります。精査結果は書面にて記述 下さい。それと。。。旅費1人分ご負担願います。 大陸移動説として描かれる地球はどれを見ても 表側にパンゲア大陸1つが描かれています。 それでは、2億年前の地球の裏側はどのような ものだったのでしょうか。本当に大陸は1つで 裏側は海だけが広がる世界だったのでしょうか。 地球の裏側にはどのような生物類が生息したの でしょうか。駿河湾深海底の探究は太古の地球 の裏側を探究するに等しいと考えています。 太平洋プレート西端には弧状に約1億8千万年 前に形成された地殻が存在します。上部堆積物、 特に比重が小さいものはプレート境界で滞留、 付加体としてフィリピン海プレート側へ移動してい ると推測します。下記で掲載する古い年代と思 われる海洋生物類の化石が産出するのはこの ためと思います。 「太平洋プレート付加体化石」(仮称) 記載日:2018年10月13日 (上部) (下部) 石化種子(2) 再度一粒見つけました。一見すると最近出来たば かりのドングリかクルミのようです。しかし、完全に 石です。しかも炭化した形跡が見られません。珪化 木とされる状態のような質感です。上部は欠けてお り内部は空洞です。何の種子でしょうか。 私は上記No.1が最初で最後の採取、一粒と考 えていました。再度の採取、そして、これほど早く 石化果実2個目となるとは思いませんでした。 とても不思議な気がします。 「スルガナッツNo.2」(仮称) 重量:8g 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2017年10月9日 石化種子の内部面より採取された軟組織。 上部に開いた穴より針状器具にて内部の状態を 調査したところ植物組織片らしいものが出てきま した。中央の大きな穴の上に隣接した小さな穴の 方(直径約2mm)からです。採取時、種子内部は 泥質堆積物で満たされていました。堆積物を取り 除いた後、内部も石化しているのかを確認するた め針状器具を入れました。内部面も硬質で石質 の感覚です。しかし、一部、ごくわずかに軟質であ る指先での感覚があり、炭化状となっているのか と思い慎重に取り出してみました。最初に白い軟 質で脂肪のようなものが少量出てきました。保存 は液状で難しいものでした。私は中に入り込んで いた環形動物(ゴカイ類)の死骸ではないかと、そ の時には考えました。実の採取時から有機質の 臭いがあります。原因はこれではとも思いました。 更に採取を続けたところ、上写真の組織片が出 てきました。まだ内部に同様の組織片が残されて いる可能性があるため、その時点で調査をやめ 液浸透標本にて種子、組織片を保存としました。 (ホルマリンは使用していません。) 内部は隔壁で仕切られているようです。組織片は ごく薄いもので柔軟性があり、維管束と思われる 筋状が明瞭に確認出来ます。通常(陸地)であれ ば数日で生物分解するものと思います。大変な 疑問であり実際にこの種子は石であるかまで遡 り検証が必要と認識します。もし石であればこの 組織片の年代測定結果はいかなるものとなるの でしょうか。タイムカプセルで遠い時代から手紙 が届いたかのようです。この組織片も化石であり、 駿河湾深海領域特有の化石形質と思います。 早急な専門機関による外部検証を望みます。 こうなると最初に見つけたスルガナッツNo.1の 中身はどのようになっているのか。大変気になり、 トンカチで粉々に割りたい衝動にかられましたが、 。。。やめました。 上記、記述についての掲載は内心、かなり躊躇し 記述前に再度、何度も硬い実を針状器具にて突 きました。やはり実は硬く傷は微塵もつきません。 実が珪化木状態とすれば数百万~数千万年ほど の生成時間が必要かと思います。鉱物置換化石 となった種子内に軟組織が生体時そのままに柔 軟性を持ち保存されたものは前例がなく、腐敗が ない状態から推測すると一度も大気(空気)に触 れることなく、鉱物置換、乾燥、凍結もなく組織保 存されたものと思います。このような化石形質の 発見、および剥離採取に成功したことは世界で初 めてです。生成初期の段階で内部が酵母等により 発酵、エタノール(果実酒)で満たされ腐敗をまぬ がれたのかも知れません。上部の穴は縁辺が鋭 角に割れていることから石質となった後に開いた ものと思います。まだ内部に何か残されていると 思います。 「生化石」なまかせき(仮称)。。。世界初 生物組織体が常温下にて、水分を含んだ状態で 生体時そのままに超長期保存されることは、私と しては大変に勇気付けられるものです。 しかし、地質学的常識では駿河湾深海底からこの ような化石の産出はありえないものです。分子生物 学的にも内容は極めて論外であり、実物を見てい ない方は一層その思いがあることと認識いたしま す。自然科学ではない、とのご批判承知の上にて、 大変に複雑な心境。 。。。それでも、これが私の見た自然です。 記載日:2017年10月11日 - 遺伝解析について - 大変興味深いものです。化石等、古い試料の場合、 DNAの採取は極めて難しいです。採取出来たとして も断片にとどまり、種同定や進化解析には至りません。 (恐竜の進化がわからないのと同じ理由です。)また、 内部の軟組織も海水に長らく浸さていたので、微生物 由来のDNA等コンタミ(汚染)が多く、解析はほぼ 不可能と思われます。生物標本としての価値は高いと 思います。 試料一部からDNAを抽出後、18S または16S ribosomal DNAをPCRで増幅し、クローン化して、 複数クローンする(周りに着いている微生物のDNA も混入するため)手法と思います。 非常に興味をそそられました。人骨あるいはその化石 からのDNA解析に。。。(以下、内部情報を含むた め記述は控えます。) (複数名の研究者による見解) 国立遺伝学研究所 2017年10月18日 (表) (裏) 石化種子(3) 更に一粒見つけました。クルミ科の一種のようです。 完全に石で珪化木とされる状態のような質感です。 半分に割れており、内部の構造が明瞭に確認出来 ます。これほど早く石化種子3個目となるとは思い ませんでした。とてもとても不思議な気がします。 今回見つけたものは上記、No.2と同種とみられ ます。極めて保存状態の良い化石です。縁辺は鋭角 に割れており石質となった後、地中において極めて 高圧のせん断応力が加わったものと思われます。 「スルガナッツNo.3」(仮称) 重量:3g 採取地点:34°52′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2017年11月7日 (左側面) 石化種子(4) 一粒見つけました。微細な種子です。完全に石で黒 色です。片方側面に窪みがあり、わずかに軟質なよ うに思います。推測ですが、内部には軟組織が保存 されていると考えます。 「スルガナッツNo.4」(仮称) 採取地点:34°55′N - 138°42′E 採取深度:480m 採取日:2017年11月13日 石化種子(5) ウメ類に酷似した種子で完全に石質、硬質なもの です。 「スルガナッツNo.5」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°42′E 採取深度:480m 採取日:2018年3月13日 石化種子(6) クルミ科の一種のようです。完全に石質、硬質なも のです。紡錘形をしておりオオバタグルミ(絶滅種) とオニグルミ(現生種)の特徴を持つ中間的な種の ようにも思います。内部に軟組織が保存されている 可能性があるため液浸透標本保存としています。 「スルガナッツNo.6」(仮称) 採取地点:34°57′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年4月17日。。。乗船調査150回目 石化種子(7) クルミ科の一種のようです。完全に石質、硬質なも のです。内部に軟組織が保存されている可能性があ るため液浸透標本保存としています。 「スルガナッツNo.7」(仮称) 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:480m 採取日:2018年4月29日 石化種子(8) 完全に石質、硬質なものです。液浸透標本保存とし ています。 「スルガナッツNo.8」(仮称) 採取地点:34°56′N - 138°43′E 採取深度:380m 採取日:2018年9月12日 石化種子(9) 「スルガナッツNo.9」(仮称) 上記、(8)と説明は同様です。 採取地点:34°57′N - 138°43′E 採取深度:420m 採取日:2018年12月25日 石化種子(10) 完全に石質、硬質なものです。。。と記述しよう と思いましたが、一部表面の殻部分が剥離状態で 内部組織が露出しています。この部分は炭化状で すが柔軟性を保ちます。鉱物置換された石質に柔 軟性を保つ組織体が付随する化石の発見は世界的 にも稀なことと思います。液浸透標本保存としま した。 「スルガナッツNo.10」(仮称) 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年9月16日 上記、(10)の化石がどの年代のものかの検討が 必要ですが、堆積物中に含まれる他の柔軟炭化植物 類についてもかなり古い年代の化石が含まれること を示唆するものです。鉱物置換進行中の状態と思い ます。鉱物置換化石がどのように生成されるのかが 明瞭に観察出来るものです。 「軟炭化石」(仮称) 「硬度は時間と組織密度に比例する。」(仮説) 記載日:2018年9月21日 石化種子(11) 完全に石質、硬質なものです。小さく、変形してい ますがクルミ科の一種と思います。 「スルガナッツNo.11」(仮称) 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年9月16日 石化種子(12)、(13)、(14) この日、石花海海域にて3個採集されました。左 端は欠損がない状態、中央、右端は半分に割れた ものです。完全に石質、硬質なものです。 「スルガナッツNo.12、13、14」(仮称) 採取地点:34°37′N - 138°22′E 採取深度:360m 採取日:2019年12月1日 石化種子(15) 一部表面の殻部分が剥離状態で内部組織が露出 しています。内部組織も石質で硬質です。 「スルガナッツNo.15」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°42′E 採取深度:430m 採取日:2020年10月15日 石化種子(16) 完全に石質、硬質なものです。ニシキギ科ハリツル マサキに近縁種の種子ではと思います。現生種の国 内分布は奄美大島、沖縄となり海岸の隆起珊瑚など の石灰質土壌に生育する常緑低木です。 「スルガナッツNo.16」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:430m 採取日:2018年5月12日 石化種子(17) 完全に石質、硬質なものです。微細な種子ですが 極めて保存状態の良いものです。 「スルガナッツNo.17」(仮称) 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年9月16日 石化種子(18) 完全に石質、硬質なものです。ブナ科シイ属の スダジイの種子に酷似します。 「スルガナッツNo.18」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年9月20日 石化種子(19) 完全に石質、硬質なものです。この3個の種子は 泥質堆積物とともに採取した炭化状で軟質な果実 1個の中に含まれていました。果実は球形で、取り 出す際に確認したところ内部は4つの区切りがあり 、種子は整然と配置されていました。1つは空でし た。果実は軟質のため保存出来ませんでした。 果皮部分が軟質のため採取時には堆積間もない ものと思いましたが精査し石質であることが分か りました。 「スルガナッツNo.19」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年9月20日 (写真1) (実験) 表題) 種子内部はどのような状態であるのか? 副題) ~ 簡易的な非破壊手法を用いて ~ 実験方法) 海水より比重の大きい液体へ入れました。 結果) 3個、ほぼ同様に浮きました。(写真1)参照 結論) 内部には空間があり、水分が存在します。 浮力から内部の水分量は3個ともほぼ同量 です。 考察) 軟組織が保存されている可能性を示唆する ものと考えます。時間経過による浮力変化 がないことから浸透圧に耐える分子レベル の気密性が保たれていると推測します。 付記) 液浸透標本保存としました。 ↑ 提出期限間際の学生が書いた実験レポート のようなまとめですが、本人は真剣です。 石化種子(20) 軟質な果実です。左端にはわずかに炭化状の果皮 が付着しています。果肉の一部が欠落しており内部 の種子1個が露出しています。この種子は石質で硬 質です。対角位置(三角形)に同様の種子2個が含 まれていると思われます。このままの状態にて液浸 透標本保存としました。 「スルガナッツNo.20」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2019年5月15日 石化種子(21) 種子部分が石質で硬質です。 「スルガナッツNo.21」(仮称) 採取地点:34°37′N - 138°22′E 採取深度:360m 採取日:2019年12月1日 石化種子(22) 完全に石質、硬質なものです。これも上記同様の 実験を行ったところ浮くことが確認されました。 「スルガナッツNo.22」(仮称) 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年10月3日 石化種子(23) 「スルガナッツNo.23」(仮称) 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:460m 採取日:2019年3月9日 石化種子(24) 炭化状ですが枝部分は柔軟性があり堆積間もない ものと考えていました。しかし、果実部分は表面は 軟質ですが内部は硬質のようであるため切開した ところ石化種子となっていました。枝に付いたまま 石になっています。完全に石質、硬質なものです。 このような石質となるには少なくとも数百万年は要 するものです。右側の果実は切開していません。 このままの状態にて液浸透標本保存としました。 「スルガナッツNo.24」(仮称) 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年10月3日 石化種子(25) 炭化状で軟質な果実です。縦割りで切断されてい るもので内部組織が状態良く保存されています。 左側部分には茶色の石化種子が露出して確認出 来ます。右側内部についても針状器具にて調査し たところ同様に硬質な種子が存在することが確認 出来ました。 「スルガナッツNo.25」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:420m 採取日:2019年2月10日 石化種子(26) (拡大) ウメ類に酷似した種子です。美しい赤色、石質で 硬質なものです。表面には果肉と思われる軟組織 が付着しています。種子表面を鉄製の針状器具に てわずかに切削してみましたが傷はつきません。 最も信じがたいことは軟組織にウメ類特有の香り が確認出来ることです。石質であることが実際で あれば、生体時の芳香が保存された初めての植物 化石産出となるかと思います。液浸透標本保存と しました。 「スルガナッツNo.26」(仮称) 海水より比重の大きい液体へ入れたところ沈みま した。このことは種子内部についても石質である 可能性を示唆するものと考えます。 採取地点:34°53′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2019年2月17日 石化種子(27) (拡大) 桃類に酷似した種子です。この種子は硬質ですが 全体が完全に石化しているものではありません。 表面に散在して黒色粒状が付着していますが、そ の箇所は硬質で石質となります。深海底鉱物類の 生成、あるいはノジュールが形成される初期段階 のように思います。 「スルガナッツNo.27」(仮称) 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:420m 採取日:2019年2月10日 (表) (裏) マツ科モミ属の種鱗。 炭化状で柔軟性があるものです。堆積間もないも のに見えますが、軸部分の下部は石質で硬質です。 かなり古いもので化石と評価出来るものと思いま す。 採取地点:34°51′N - 138°41′E 採取深度:480m 採取日:2018年10月3日 花と思われる炭化物。 上部の塊状部は炭化状で柔軟性があります。軸部 分は石質で硬質です。 採取地点:34°52′N - 138°41′E 採取深度:420m 採取日:2019年2月10日 上記にて掲載しています植物化石類の形質は世界 的に見てもこれまでに確認されたことがなく現時 点では駿河湾特有のものです。海洋、特に深海領 域環境での化石生成プロセスによるものと考えま す。 「駿河湾型植物化石」(仮称) 記載日:2018年10月29日 外見的にはどの植物類もそれほど年月が経ってい ないような状態です。海神が住むとされる龍宮と は時が止まるような不可思議な世界のようです。 柔軟炭化植物(1) 陸生植物の葉。葉脈が明瞭に確認出来ます。 採取地点:34°53′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年9月16日 柔軟炭化植物(2) 上記、(1)より硬質なものです。葉の縁辺は柔軟性 がありますが主脈部分は硬く、珪化木に近い質感とな ります。化石と評価出来るもののように思います。 採取地点:34°57′N - 138°42′E 採取深度:460m 採取日:2018年4月17日 葉脈が保存された陸生植物の葉。 柔軟性があり、まだ新しいものと思われます。生物 分解速度が遅いため葉脈が状態良く保存されていま す。これは化石ではありません。 採取地点:34°56′N - 138°43′E 採取深度:380m 採取日:2020年12月27日 上記、石炭化した樹木片(6)には採取時に巻貝 類と思われる卵のうが付着していました。おそら くヒタチオビ類のものと思います。このことはこ の石炭が泥質海底表面に存在したことを示します。 極めて偶然的な卵のう付着と思います。 泥質堆積物に含まれていた小石(1) 石化種子の可能性があるものです。 採取深度:420m 採取日:2017年4月20日 泥質堆積物に含まれていた小石(2) 2個目の採取。 採取深度:460m 採取日:2017年11月7日 泥質堆積物に含まれていた小石(3) 小石と記述しましたが不思議な形状です。硬質で上部 、および下部は深く窪みます。何かの化石のようにも 見えます。もし化石とすれば質感からかなり古い時代 のものと考えます。磁石につくことから強磁性鉱物で 置換されているようです。 「駿河深海細臼状微石」 するがしんかいほそきゅうじょうびせき(仮称) 採取深度:460m 採取日:2017年11月7日 アルキメデス・コケムシに近縁種の化石でしょうか。 。。。3憶年前 (上部) (側面) 堆積物に含まれていた小石(4) 石質で磁石につきます。ウミユリの支持体(茎部) の一節のように見えます。かなり古い時代の化石で はないかと思います。 採取深度:480m 採取日:2018年10月3日 (上部) (下部) 泥質堆積物に含まれていた小石(5) 単体サンゴ類と思われるものです。石質で磁石につ きます。2個体形態が似ていますが別種のようです。 極めて古い時代のものと考えます。 採取深度:430m 採取日:2018年3月18日 (上部) (下部) 泥質堆積物に含まれていた小石(6) 単体サンゴ類であるクサビライシ科と思われるもの です。現生種の国内での北限は奄美大島とされてい ます。極めて保存状態の良い化石です。クサビライ シ科は海水温が高く、極浅い海底に生息します。 採取深度:460m 採取日:2018年4月10日 (側面) (上部) 泥質堆積物に含まれていた小石(7) 単体サンゴ類と思われるものです。極めて古い時代 のものと考えます。 採取深度:460m 採取日:2019年2月14日 泥質堆積物に含まれていた小石(8) 硬質なものです。写真では確認出来ませんが上方側 面に共通した線状起伏があります。これも生物類の化 石と考えます。形状的には貝形虫類に似ているように 思います。 採取深度:420m 採取日:2018年4月21日 深海領域から化石、特に陸生生物(植物)の化石が 採集されたことは世界的にも前例がないように思い ます。産出状態、化石形質の特異性は他に類がなく、 現在、駿河湾深海底のみで確認出来るものです。 化石新産地発見!。。。世界初、深海底。 「駿河湾深海底化石群」(仮称) 2017年5月10日 駿河湾深海底化石群の生成過程(仮説) 1.植物(樹木)が深海領域海底へ堆積する。 2.生物分解が少なく形状保持のまま炭化する。 3.高圧力(約50気圧の水圧)環境にて海底下 へ埋没する。陸に近く河川の流入も多いこと から堆積物が多く埋没速度が比較的速い。あ るいは海底地すべりによる埋没。 4.火山活動が活発な地域であり地熱にて石炭化。 5.地殻変動(隆起)により海底上へ露出する。 (地殻変動が激しいため周囲の堆積物が石化 して付着する前に海底上へ露出。) 駿河湾東部の深海領域では陸生植物供給、 高圧力、熱源、および地殻プレート移動が 持続されているため現在でも上記過程1~ 5までが連続して進行していると思います。 特異なメカニズムであり、この過程が実際 であれば化石生成を研究する上で重要な ものと考えます。 付記1) 産出した石炭、石化種子に海洋生物(穿孔性 二枚貝等)による影響がまったく見られない ことは疑問となります。 付記2) 産出する化石類は年代にかなりの時間差があ るように思います。生成過程につきましても 年代により様々異なるものと考えます。 付記3) 石炭については他の地域よりの漂着を検討 しましたが表面摩耗がごくわずかなこと、 および浅海性付着貝類痕(フジツボ等)が 見られないなど、その可能性は低いと考え ます。 記載日:2017年5月14日 堆積岩(1) 堆積岩を覆うように何らかの鉱物が付着しています。 一部は硬質な黒色光沢のガラス質です。孔は何かの 噴出孔でしょうか。 重量:95g 採取深度:380m 採取日:2017年9月10日 堆積岩(2) 採取深度:430m 採取日:2017年11月2日 上記、2個採集されたほぼ同質の岩石は深海底環境 由来による生成と思われます。石質が特徴的です。 「スルガ石」するがいし(仮称) および、ガラス質部分は結晶構造とみられ化学組成 分析により、新鉱物となる可能性もあると思います。 「駿河石」するがせき(仮称) スルガ石の性質といたしましては。。。 磁石につきます。極めて強力に ↓ スルガ石には鉄、ニッケル、コバルト、ガドリニウム のいずれか、または重複して含まれています。岩石 全体が均一に磁石につくのではなく、特定個所のみ 強力につきます。これは特定個所に強磁性物質が 高濃度で存在することを示唆します。コバルトリッチ クラストと評価出来るものと思います。 磁性検査日:2017年11月8日 堆積岩(3) この堆積岩には石炭が多く含有されています。付近 の海域から採集される泥質堆積物に多く含まれる貝 殻、有孔虫骨格、その他海洋生物遺物等はまったく 含まれていません。これはこの堆積岩が南方外洋の さらに深い深海領域にて生成されその後、プレート の移動により駿河湾まで運ばれたことを示唆するも のです。 (石炭部分拡大) 。。。この石炭となった植物類はどこに生育したので しょうか。 採取深度:360m 採取日:2019年12月1日 マンガン団塊とみられる凝結塊。 同質のものを数個採集しています。写真のものは磁石 につきませんが、強力につくものも採集しています。 採取深度:430m 採取日:2017年11月2日 マンガン団塊とみられる凝結塊。 有孔虫の骨格を核として生成中のものと見られます。 採取深度:480m 採取日:2017年11月13日 性質といたしましては。。。 磁石につきます。極めて強力に ↓ 駿河湾深海底でもマンガン団塊が生成されていること を示唆するものと思います。 |