駿河湾 − その世界遺産的価値 −

  駿河湾は最深部の水深が約2500mあり世界で2番目に深い湾と言われています。同じ静岡
  県にある富士山が3700m程ですから高低差が6000m以上あります。海水が存在している
  ため普段あまり意識することはありませんが、これは世界的に見ても特異な地形です。アルプス、
  ヒマラヤにもおよぶ高低差です。面積は約2300km2。例えば都道府県の面積で比較すると
  東京都2193km2、沖縄県2281km2ですから駿河湾の方が大きいことになります。




  駿河湾に浮かぶ”世界遺産”富士山。石花海(せのうみ)海域から撮影したものです。左手
  方向が三保の松原、伊豆半島は右端に遠くかすみ戸田港は水平線のかなたです。ここまで
  来ると富士山もやや小さく見えます。地質学的にはユーラシアプレート縁辺に位置します。
  駿河湾は沿岸性、近海性、そして深海性の生物がわずかな範囲で見られること、上層は暖
  流系、下層は寒流系の生物が同海域に生息していることなど生物学的に特異な海域です。




  プランクトン類を見ても様々な種類が生息しています。上写真は深度430m地点で採取され
  た微細な生物類です。 シラエビ、ショウジョウエビ、ヨコエビ、ワレカラ、カイアシ、クーマ、
  コンコエシア、アミ類等々、その他訳の分からないもの多種。。。生物多様性が存在します。
  名もない生物種がどれほど存在するのでしょうか。
駿河湾は世界自然遺産として十分認められ
  る価値を保持していると思います。駿河湾にシーラカンス、
生息しているかも知れません。

 

     ”キュート!”

     − 米国スタンフォード大学 海洋学教室より −


     アシナガマメヘイケガニ / ID:2011090013(試作製品)− Tasakiコレクション −



     ワニトカゲギス類の幼体 / 新江ノ島水族館所蔵


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