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標本製品所蔵 − 学術資産として − 深海生物学術標本製品は量販製品と違い需要に応じて生産数を増やすことはできません。 また、絶対的な生物個体採集数がわずかであるため生産数は今後も増加することはないと思います。 むしろ生物種、個体数の減少などにより長期的には製作自体が難しくなると考えています。一つとして 同じものはありません。博物館、研究者の中には、これら製品類の散逸を防ぎたいと言われる方もいら れます。しかし、製作した製品類はできるだけ多くの方々に所蔵され、ご自分の手の中でご覧頂きたい と考えています。博物館や一部の研究者のみこれら学術資産を所蔵することなく、すべての方々が平等 に学術資産を所蔵出来るようにしたいと考えています。 深海生物学術標本製品、”最も生体に近い生物標本”として超長期保存を目標としています。標本個体 は採取後、間もなく樹脂封入にて密封状態となります。このため外部からの細菌混入等の汚染(コン タミネーション)は生じません。樹脂封入標本は遺伝学分野の試料保存として極めて有用と考えてい ます。小さい製品ですが、その中に封入されているのは自然が生み出したこの時代の地球の記憶です。 遥かに遠い未来、後世まで保存され学術の前進に寄与することを望みます。 身近な存在であるニホンウナギが絶滅危惧種(1B類)に指定されたのは記憶に新しいところです。 これは、正確な稚魚の採集統計調査がなされているために、個体数減少が明らかにされました。個体 数の統計調査がなされていない、多くの深海生物種が同様の状態にあるように思えてなりません。 これまでに調査採取した生物種の中にも1個体のみの採取が多く存在します。 「昔は、戸田の大川にも石を上げるとハリコ(ウナギの遡上後間もない稚魚)がうじゃうじゃいた。 目の前の海で生まれているのかと思った。」−60代漁師の話− (2015年10月15日、聞き取り調査) ウナギが出たついでに1つ質問をしてみました。 これまでに深海底引き網漁でウナギ(成魚)が入ったことはありますか? 「ウナギ。。。1度もない。戸田では聞いたこともない。」−滋愛丸船長の話− (2015年12月6日、聞き取り調査) (お願い) 製品につきまして一部投機的取引が見受けられます。深海生物学術標本製品は金融商品では ございません。お手元の製品は長く、大切に保管下さいますようお願い申し上げます。 − 投機的取引が生じる要因 − 1.金、プラチナ同様、天然資源としての産出がわずかであり産出地が限定されている。 また、今後、産出生物数の減少、種の絶滅、採集規制が予想されている。 2.製品そのものに生物学的価値(生物資源)を保持している。分類学、遺伝学等。 3.国際的な価値基準が一定であり国際取引が自由である。 4.期待寿命が極めて長く、保管、管理、移動が容易である。※1 5.リテラルラベル表記によりすべての製品識別が可能である。(偽造防止、真贋判別が容易)※2 6.市場価格(取引相場)に変動があり換金性商品として投資、現物資産としての所有がなされている。 7.美術品および個人作品物(田崎義勝作品)としての需要がある。 8.個人作品物としては類似製品がなく、活動内限定作品のため将来的な市場価格上昇が見込まれる。 9.再現が難しく大量、安定生産が困難である。 ※1 製品材質:ポリエステル素材100% / 不飽和ポリエステル(製品本体)、 ポリエステル紙(ラベル)。マイクロフィルム素材としても採用されてい るポリエステルの期待寿命は国際規格ISO18901、2002により 製造より500年とされています。 以下に当事業所にて保管しています第1回乗船調査による採集生物製品の写真を掲載します。 経年による樹脂黄変(表面より100μm程度までが外的要因により変質)はありますが透明度 の変化、および腐食等の劣化はありません。黄変は一定期間進行しますが、その後は安定します。 生物体の保存状態は極めて良好と評価します。直射日光を避け室内常温にて保管しています。 (撮影年を明確にするため鳥羽水族館カレンダー表紙を配置しました。) 第1号製品。(2011年9月8日、採取・作成) ID:1109081001 クモヒトデの一種 撮影年:2021年(作成後10年経過) 作者が明確な世界初の樹脂封入生物標本作品と思います。 ※2 製品は作成後にすべて写真撮影し、デジタル記録として保管いたします。 製品の真偽判定、照会等につきましては所蔵者への回答といたします。 製品サイズ (正方形) SS / たて:6cm×よこ:6cm×厚さ:2cm A / たて:10cm×よこ:10cm×厚さ:2cm B / たて:13cm×よこ:13cm×厚さ:2cm C / たて:16cm×よこ:16cm×厚さ:2cm (長方形) A / たて:8cm×よこ:13cm×厚さ:2cm B / たて:8cm×よこ:18cm×厚さ:2cm C / たて:12cm×よこ:18cm×厚さ:2cm ラベルサイズ たて:25mm×よこ:40mm 製品内に封入してあるラベルのサイズはすべての製品サイズで同じです。正面からの製品写真で 生物体スケールがおよそ確認できます。 第1号製品作成から10年。(2021年9月8日、採取・作成) ID:2109081001 ギンオビイカ(雌個体) 深海生物学術標本製品作品列 − 自然界に支配された時系列の創作物 − 美術作品の多くは個人の作品群として制作されているように見受けられます。これに対し深海 生物学術標本作品は第1号製品(作品)よりすべての作品はラベル番号により時系列を基準と した作品列として制作しています。1列の連続体として個々の作品がつながるものであり全体 で1つの美術作品創作物としての列を構成しています。すべて田崎義勝個人作品となります。 しかし、その内容は採集される生物種によります。絶対的な自然界に支配されており、それに 従うこととなります。ご所蔵の際には、作品列の一端を所有していると認識頂き大切に保管下 さいますようお願い申し上げます。 魚類研究者による標本製品所蔵 個人所蔵 / 兵庫県神戸市 保管棚に並べられている深海生物学術標本製品(上段ケース内) / 鳥羽水族館内研究所 写真提供 / 鳥羽水族館 空殻に棲む星口動物の一種 / 鳥羽水族館所蔵 カラスザメ科ホソフジクジラ / 沼津港深海水族館所蔵・展示 カタホウネンエソ スジダラ/ 沼津市所蔵 学術は、「研究者の知的探究心や自由な発想に基づき自主的・自律的に展開される知的創造活動 (学術研究)とその所産としての知識・方法の体系」である。 / 文部科学省 学術分科会 「深海倶楽部」一覧 |
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